ミニチュアが好きで、とくにドールハウスに関するものが好きなんですが、最近、この本を読みました。
これは16人の方に著者・大平一枝さんがそれぞれの方の宝物をインタビューしたものをまとめた本です。(誠文堂新光社)
そのなかに、松岡享子さんのお話も入っていて、松岡さんの宝物は『くまのパディントン』シリーズの幼い読者からの手紙(この手紙と後日談も素敵です)と、69年前に友だちとその弟たちが手づくりした人形の家やミニチュアの食べもの。戦後間もないころに蝋でイチゴのケーキや玉子焼きなどいろいろな食べものをつくったのだそうです。
こうした豊かな子供時代を過ごしたことが松岡さんのお仕事の土台にはあるのだと知りました。
いままで宝物として大事にしているというのも素敵です。
他の15人の方々の話も、ものという目に見えることにつながっているので説得力があり、興味深いです。
私の宝物は何かなと考えました。
小学3年生のときから近くの本屋さんで母が定期購読してくれて、毎月届いた岩波少年少女文学全集、そして思い出の人形たちに母が作ってくれた着物、洋服、たくさんの人形遊びの道具でしょうか。
ときにはそんなことを思い出してみたいですね。
今日もいい日に。