新潟、直江津、林芙美子の継続だんご

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継続だんご

さあ、新潟へ。
東京からだと近い、軽井沢からだともっと近い新潟駅。

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宿泊は駅直結のホテルだったので、夕食は外に。新潟の味を求めて行く。

ガイドブックによるとこれだった。

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へぎそばとたれカツ。
私はことにたれカツがおいしかった。じつはたれカツ丼はカツが3枚のるけれど、そんなに食べられないというと1枚でも可、それに小ライスをつけた。

「あの~、ソースは?」と店員さんに訊くと、たれカツは味がついているので、ソースが無くても平気だという。カツにはソースの概念がひっくり返った。

食べてみたら、とても美味しい。甘辛のとんかつ。

そのあと安田牛乳の店に。並んでいる、乳製品。東京ではちょっと高めの値段だけどおいしいヨーグルトなどがいろいろ。

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牛も。

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ソフトクリームはもちろんおいしい。

新潟は酪農も優秀。

さて、見たことのない食べものとしては、朝食バイキングのこの写真手前の油揚げの厚いの。ひらべったいのしかしらなかったので、新鮮。

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出発。古町市場というところに行く。

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えっ、アーケードのある普通の商店街のなかに7,8軒市場ふうに野菜などを売っているところだった。
「百姓市場ではない」という。市場にもいろんな名称があるのだ。
「百姓市場はこんな時間には終えている」とも。

で、ぶらぶらここを見る。

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米どころだからか、お麩の種類が多い。

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アサズキというのを知らなかった。

ここからどうしようと思って、「上古町通りはどこですか?」と人に訊くと「そこより、ピアBandaiがおもしろいから、そっちにいったほうがいい」とアドバイスされた。

ではそこへ。タクシーで「弁慶という店がおいしい」と聞く。

しかし、弁慶は休みだった。市場の中のお弁当を食べた。

ここは魚、肉などの市場で、魚の数の見応えあり。

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お昼を食べて、次へ。

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新潟市美術館。いま、これをやっている。

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瀧口修造等シュルレアリスムの影響を受けた写真家たちの作品が観られた。

とくに、牛腸茂雄の作品をじかに見ることができた。感銘を受けた。

この美術館は新潟県出身の著名な建築家・前川國男が設計。タイルを使った重厚な建物。中はカラフルなアクセントの椅子。1985年に開館。

企画展の写真は撮影禁止だったが、12月から東京の渋谷区立松濤美術館でも巡回展の最後が開かれる。

さて、この日はこれで終わり。

翌日は直江津へ。
なぜ直江津かというと、林芙美子が直江津へ行って、お団子を食べて元気を取り戻すという自伝的な「放浪記」に書いてあるからだ。芙美子が暗さから生き返ったお団子を食べてみたいと思ったので、行ってみた。

新潟から直江津へは少し時間がかかったが、日本海沿いを走る特急で眺めも楽しめた。

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着いた。

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林芙美子が泊まった駅前の「いかや旅館」もいまはこんな大きな「ホテルセンチュリーイカヤ」になっていた。

あった、お団子屋さん。

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ここで(林芙美子の時代の建物とは違っているが同じ店)、芙美子はお団子を食べた。

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この栗のような色をした小さな丸っこいのが「継続だんご」といって、これを林芙美子は食べたのだそうだ。

下記は青空文庫からの抜粋。

「(九月×日)
 古い時間表をめくってみた。どっか遠い旅に出たいものだと思う。真実のない東京にみきりをつけて、山か海かの自然な息を吸いに出たいものなり。私が青い時間表の地図からひらった土地は、日本海に面した直江津なおえつと云う小さい小港だった。ああ海と港の旅情、こんな処へ行ってみたいと思う。これだけでも、傷ついた私を慰めてくれるに違いない。だけど今どき慰めなんて言葉は必要じゃない。死んでは困る私、生きていても困る私、酌婦にでもなんでもなってお母さん達が幸福になるような金がほしいのだ。なまじっかガンジョウな血の多い体が、色んな野心をおこします。ほんとに金がほしいのだ!
 富士山――暴風雨
 停車場の待合所の白い紙に、いま富士山は大あれだと書いてある。フン! あんなものなんか荒れたってかまいはしない。風呂敷包み一つの私が、上野から信越線に乗ると、朝の窓の風景は、いつの間にか茫々とした秋の景色だった。あたりはすっかり秋になっている。窓を区切ってゆく、玉蜀黍とうもろこしの葉は、骨のようにすがれてしまっていた。人生はすべて秋風万里、信じられないものばかりが濁流のように氾濫はんらんしている。爪のあかほどにも価しない私が、いま汽車に乗って、当もなくうらぶれた旅をしている。私は妙に旅愁を感じるとまぶたが熱くふくらがって来た。便所臭い三等車の隅ッこに、銀杏返いちょうがえしのびんをくっつけるようにして、私はぼんやりと、山へはいって行く汽車にゆられていた。

(中略)

 夜。
 直江津の駅についた。土間の上に古びたまま建っているような港の駅なり。火のつきそめた駅の前の広場には、水色に塗った板造りの西洋建ての旅館がある。その旅館の横を切って、軒の出っぱった煤けた街が見えている。嵐もよいの湫々しゅうしゅうとした潮風が強く吹いていて、あんなにあこがれて来た私の港の夢はこっぱみじんに叩きこわされてしまった。こんなところも各自の生活で忙がしそうだ。仕方がないので私は駅の前の旅館へひきかえす。硝子戸に、いかやと書いてあった。

(九月×日)
(中略)
旅空で鳩の流れて行くのを見ている私。ああ何もこの世の中からもとめるもののなくなってしまったいまの私は、別に私のために心を痛めてくれるひともないのだと思うと、私はフッと鳩のように死ぬる事を考えているのだ。何か非常に明るいものを感じる。木橋の上は荷車や人の跫音あしおとでやかましく鳴っている。静かに流れて行く鳩の死んだのを見ていると、幸福だとか、不幸だとか、もう、あんなになってしまえばくうくうだ。何もなくなってしまうのだと思った。だけど、鳥のように美しい姿だといいんだが、あさましい死体を晒す事を考えると侘しくなってくる。駅のそばで団子を買った。
「この団子の名前は何と言うんですか?」
「ヘエ継続だんごです。」
「継続だんご……団子が続いているからですか?」
 海辺の人が、何て厭な名前をつけるんでしょう、継続だんごだなんて……。駅のゆがんだ待合所に腰をかけて、白い継続だんごを食べる。あんこをなめていると、あんなにも死ぬる事に明るさを感じていた事が馬鹿らしくなってきた。どんな田舎だって人は生活しているんだ。生きて働かなくてはいけないと思う。田舎だって山奥だって私の生きてゆける生活はあるはずだ。私のガラスのような感傷は、もろくこわれやすい。田舎だの、山奥だの、そんなものはお伽噺とぎばなしの世界だろう。煤けた駅のベンチで考えた事は、やっぱり東京へかえる事であった。私が死んでしまえば、誰よりもお母さんが困るのだもの……。
 低迷していた雲が切れると、灰をかぶるような激しい雨が降ってきた。しおくさい旅客と肩をあわせながら、こんなところまで来た私の昨日の感傷をケイベツしてやりたくなった。昨夜の旅館の男衆がこっちを見ている。銀杏返しに結っているから、酌婦かなんかとでも思っているのかも知れない。私も笑ってやる。
 長い夜汽車に乗った。」

このお団子屋さんの三野屋のご主人と奥さまと長時間お話してしまった。継続だんごという「継続」は一度は閉鎖しかけた店を地域をあげて嘆願、つながって再び製造販売になったことからついたそうだ。

お二人からはいろいろお聞きし、資料もみせてもらった。お店としても林芙美子のことを調べて新宿や長野に行かれているそうだ。

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ここに来るのも偶然。そうしたお話を聞くのも考えてもみなかったこと。不思議な気持ちだった。

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その場で食べた継続だんご。白あんに小麦粉、砂糖で、おいしい団子だ。

林芙美子はこれを食べて、力を盛りかえした。食べものにはそういう力があるのだろうか。

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林芙美子が見に行った荒川のほとり。いまは3つの流れがいっしょになって関川というんだとタクシーの運転手さんから聞いた。
今回はタクシーの運転手さんに訊きながら回った旅だった。
それにしても、「どこに行くのがいいかしら?」と訊くと「新潟は観光地じゃないからねえ、とこといってもないんだよ」と答えた方が何人かいた。
そうか、旅に出れば観光地を見たいというこころになってしまうのかも、私もと気づいたことの一つだ。



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「お昼はどこがおいしいですか?」と運転手さんに訊くと「弁慶」だという。三野屋さんでも「弁慶」は並ぶかもしれない人気店だと聞く。

行ってみたら、入れた。

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ちらし寿司、1760円は安い。おいしい。ころネタの下にご飯がある。二段重。右にはネタが書いてある。

ちなみに、直江津には日本でいちばん大きい無印良品の店があるというので、行ってきた。そこもすご~~く大きかった。

さあ、新潟へ。


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新潟駅構内のおむすび屋さんのおむすびが大きかった!食べたいけれど、3人前くらいで高校生たちが食べていた。

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食べたのはこれ。

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たまの東京脱出、楽しかった!

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直江津の郵便局

今日もいい日に。

# by komako321 | 2023-09-28 12:22 | 新潟

旅ノートつくりはおもしろい―たとえば今回のは



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軽井沢のあとは、メインの目的地新潟に行ってきた。

これは、帰ってきてすぐに作った今回の旅ノート。
2泊なので、あまり書くことはないのではと思っていたが、なにやかにやと貼ったり、メモしたりしたら、A5のノート1冊になっていた。

上は表紙。地図を貼ったり、ノートの題名を付けたり、といっても、どこかでもらったパンプレットの切り抜き構成なので、とても簡単。

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字がきれいではないけれど、自分が見るものだからこれでよしとする。

これを見れば、ここでこんなことがあったなとか、おいしかったなあとか思うし、また行きたいと希望が出てくる。

絵を描くのは不得手。シールが好きで集めているのだけれど、旅ノートにシールそのままでは味気ないような感じがして、シールを貼る前にちょっと水彩色鉛筆を塗って、水の出る筆で淡くぬっておいた。
その上にシールを貼ってみた。これだとちょっと絵の感じも加わるような気がする。

やり方は簡単。

水彩色鉛筆も最小限の色数でOK.

私の持っているのはこれ。

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セットにするとこうです。左と真ん中がシール。右ができあがりってほどもものでもないけれど。

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色鉛筆で丸でもなんでもざっと紙に描き、水でぼやかしてからその上に好きなシールを貼る。ちょっと表情がつくのでおもしろい。

私はこんなふうに作っています。

軽井沢のあとは新潟へ。

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今日もいい日に。

# by komako321 | 2023-09-26 11:45 | 旅ノート

藤田嗣治の少女と猫―軽井沢安東美術館

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軽井沢安東美術館。ここは個人で集めてきた藤田嗣治の作品を展示しているが、大きい美術館。外観もきれい。

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とくに藤田嗣治の少女と猫の作品を中心にかなりの点数が観られる。藤田嗣治の絵が好きなので期待していたが、十分に満足。

作品は1点だけでなくなら、撮影できる。

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藤田嗣治は手仕事をたくさんしていて、それがまたいい。これはテーブルに文房具をデザインしたものが付けられている。こんなテーブルがあったらいいなあ。

かわいいものが好きな面があったんでしょうね。人形の家も作ったし。

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ゆったり観れた。オススメの美術館。

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駅から歩いて10分、近い。

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紅葉が始まっている!

来る途中で、これもどなたかの別荘かな~と思ったら、歯医者さん。歯医者さんまで軽井沢モードなんだ。

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雲がちょっとかかった浅間山も見える。

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藤田嗣治制作品。なんてかわいいんだろう!

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今日もいい日に。



# by komako321 | 2023-09-23 14:28 | 安東美術館

高円寺、本の長屋、豆のことあれこれ

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前回書いた本の長屋に行ってみた。

高円寺のコクテイル堂がシャア型の箱本屋さんをやり始め、知人が借りているので、私のも含め本や詩誌を置いてくれている。本の売り買いも行われる。そんな場所。

店はこんな構え。

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シャービーなかんじというか、むかしてんぽだったところを使っているのか。

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各人、各社、さまざまな本が置かれた箱本棚。

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私たちの本棚も。私は間借り。

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火鉢に灰がたっぷり。なつかしい。火鉢に挿してある棒って、なんという名前だったかな。

あ、火箸だ。そんなことも、物を使わなくなったら、忘れてしまうんだなあ。

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竹箒。

古道具と本と。なつかしいような店だ。

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友人の庭でできた豆。友人によると「ブラックアイピーズ(黒目豆)」という名前だそうで、「日本でも地方で植えていて、『パンダ豆』『鞍掛豆』などといろいろな名で呼ばれている」そうです。
それぞれの名前になにか所縁がありそうですね。

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中はこんなふう。ほんとだ、黒い目のような模様(?)がある。

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豆といえば、先日発売の「うかたま」が豆特集。子供の頃は豆って好きではなかったけれど、いまは好き。豆料理レシピとおもしろい話が読める。

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昨日の朝日新聞書評欄に載っていて、読みたいと思った本。

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今日もいい日に。

# by komako321 | 2023-09-17 11:17 |

器用な芝居をすることよりもたいせつなこと―濱口竜介映画監督のことばから

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昨日のニュースで第80回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を濱口竜介監督の「悪は存在しない」が受賞したと報じていた。

濱口監督は2021年にベルリンとカンヌで賞を得ているので三大映画祭ですべてで賞を得たことになる。1つだって素晴らしいのに3つも! 
なんて傑出した人なんだ、と思って今朝の新聞を読んだら、朝日新聞「ひと」欄のこの監督のインタビューが出ていた。

賞を取りたいと思っていたわけではないと建前でも謙遜でもないく、誠実かつ力強く答えたという。東京藝術大学大学院を卒業した15年前の修了制作が注目されたことから全く変わらない人だと記者が書いている。

その姿勢は作品にも反映し、器用な芝居をする俳優を遠ざけて、あくまで誠実で力強い演技を求めるという。

さらに、「映画には優劣を決める絶対的な基準がありません。優劣はあくまでフィクションなんです。賞を取ったからと言って、それが優れた映画の証明にはなりません。」ときっぱり。

う~ん、人間としても流れや評判におもねていない。なんかここにすごい人がいると思う。

このコメントには心を動かされた。

この映画が公開されたら、ぜひ観たい。

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このところ、パソコン画面の見すぎ(zoomやInDesign教室行き)などで目の奥がジ~ンといたかったりで、浮き上がらない気分だが、今朝は友人宅で聴いたTHE BOOMの「風になりたい」をループしてずっと流している。この曲、好き。泣いてしまうほどの詩だと思う。

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高円寺に本の長屋という本の箱を置くコクテイル書房が今年できた。

そこを友人が借りていて、私の本や発行物などもいま置いてくれている。

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本をめぐるいろんな動きがあるのはうれしい。本は人々の会話や知り合うための共通物だから。

こうした動きが各地で広がって広がってほしい。



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今日もいい日に。

# by komako321 | 2023-09-12 12:02 | 映画

見たこと、読んだ本のこと、聞いたことを書いています


by komako321