晴れから雨に目まぐるしく変化しますね。
今日など、長袖の服になりました。
先日、本屋でこの本が積まれていたので、懐かしくなり買ってしまいました。
以前、好きでよく図書室で借りて読んでいました。
いまたくさん出ている家庭暮らし本の元祖とでもいうような本ですね。
ていねいな料理つくり、保存食つくりは和風、ヨーロッパ風の筋金入りで、工夫があって、あこがれでした。朝食にパンの代わりにマフィン、ビスケット、ミルバートーストをと書かれていて、なんて優雅と感動ものでした。
達意の文章で、加えて「ようでございます」「ございましょう」といまや使われない山手のていねいな語尾がそのまま書かれていて、なんとも女子のこころに響きました。
12ケ月に沿って暮らしのあれこれが書いてあるのですが、6月の章を見ると、「衣がえ」があります。
衣服と同時に、「家庭内の食器、家具類の入れ替え、その出し入れの仕草にさえ、しみじみと初夏を感じます」と、かき氷入れのコップを出し、吸いもの椀を夏吸いものの小さな瀬戸物になどに変えることなどが書かれています。
いまや、なかなかやらないことだなと思いますが、こんな暮らしが昭和に行われていたんですね。
この著者にいまでもファンが多いのはなぜでしょう?
かくいう私もその一人ですが。
あ、母から譲られた夏用の桔梗の絵が描かれたガラスのコップやお皿がありましたっけ。もう長いことテーブルに出していないことに気がつきました。
あれを出してあげよう。
今日もいい日に。