ソメイヨシノが葉桜になりつつありますが、代わりに八重桜が咲いていますね。
私は八重桜が好きです。
幼い頃、住んでいた世田谷の馬事公苑というところにはこの木がたくさん植えられていました。ソメイヨシノより多いくらいでした。
それで、私には桜といえばあのぽってりと花びらをつけた濃い桃色の花なのです。
父母や幼い私の思い出の木でもあるので。
昨日、用賀にできたロシア料理店に行ったことを書きました。
以前、渋谷の東急プラザがあって、その中に「渋谷ロゴスキー」というロシア料理店がありましたね。
気が向くとそこに行っていました。
ロシア料理というとそこくらいしか知りませんでした。(その後、御茶ノ水のサラファンを知りましたが)
先日、また渋谷ロゴスキーに行こうと調べたら、とうに銀座に移転していることを知りました。
この店の創業から現在までを書いた文章がネットで読めるんですが、とてもおもしろかったです。岐阜の造り酒屋に生まれた長屋美代さんが戦後、生活のために見たことも食べたこともないロシア料理の店を開き、ロシア語を覚えて、ロシア料理の原書を読めるようになり、ソ連に修行に出かけ、日本にロシア料理を広めていく、その奮闘の半生の伝記です。
http://www.rogovski.co.jp/omise0.htm
外国の料理を普及し、極める、並大抵のことではないですね。
なんか、ついつい深入りをしてしまいました。
先日、セルビア人と日本人の食事会で、私はセルビアの豆とベーコンのスープ・パスイと王様のパイをつくったんですが、スープの味の決めてがわかりません。前夜隣家のセルビア人に味見をしてもらいました。そうしたら、とろみが足りないということを教えてくれたんですが、とろみを出すには、「油を多めに入れた鍋にパプリカをスプーン2杯、小麦粉もスプーン2杯入れてかき混ぜる、それをスープに入れる」とのことでした。家に帰り、そのようにしてみたら、こくっとしたスープになりました。
おかげで、遠方から来たセルビア人に「え、なんで、ここでパスイが食べられるの?」と驚かれ、喜んでもらえたのでうれしかったです。
こうしたことは、セルビア料理の本にも書いてはありません。コツって、つくっている人に訊くしかわからないことがたくさんあるのでしょうね。
今日もいい日に。