神田神保町ミロンガ周辺に行ってきました。

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神田神保町に行ってきました。

ずいぶん来ていなかったので、街並みが変わっていました。三省堂も改築で休店ですし。
九段下から歩いてきて、すずらん通りに。
その前に、ミロンガに久しぶりに入りました。この店は昔のまま。

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照明もいいかんじ。

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マッチのコレクションも。

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タンゴとコーヒーの店、ミロンガ。元の名前はランボオで、1947年につくられた喫茶店。

ここは、作家武田泰淳さんと夫人でやはり作家の武田百合子さんが若い日に出会った店で有名です。武田百合子さんは美しい方で、ウエイトレスをしていました。
武田百合子さんの書いた『富士日記』や『犬が星見た』など好きな本です。

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この『ことばの食卓』(ちくま文庫)はどの章もいいですが、最初の「枇杷」はちょうどいまの季節のくだもので、武田百合子さんの文章の粋が短い中につまっているエッセイだと思います。
武田泰淳さんが徹夜の原稿書きのあと枇杷を食べている百合子さんのところにやってきて、いっしょに食べる、その武田泰淳さんが食べる手付きのことを追憶して書いているのですが、見たことをそのまま書きながら、武田泰淳という作家の姿、この二人の愛情が沁みてくる作品でした。

この店には三島由紀夫、遠藤周作、吉行淳之介なども通ったと聞きます。

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ミロンガの紅茶とケーキ。

このあとすずらん通りへ。

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ここにもかわらしくすずらんの花が描かれていました。

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このmagnifマグニフという古書店、ヴィンテージマガジンの店なんですが、写真関係もあり、おもしろい雑誌に巡り会えます。神田の古本屋さんの店構えとはひと味ちがった雰囲気です。

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あと、この文房堂が気に入りです。画材から雑貨も取り揃えていて、巡って楽しい店です。
3階にカフェがあります。そこもギャラリーになっていて、おしゃれです。

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なにより、この年季の入った建物がいいです。1887年(明治20年)に創業ということですから、古い。でもビル(1922年建築)は震災にも残り、その後建て替え、補修工事があったようですが、貫禄ある、素敵な建物です。

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今日もいい日に。

by komako321 | 2022-06-24 22:25 | 武田百合子

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